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ガン(悪性腫瘍)とは・・・

人間の体は約60兆個約37兆個の細胞からできています。

普通の正常な細胞は、分裂を繰り返すたびに正しくコピーされていきますが、何らかの刺激により遺伝子(DNA)が損傷をうけるとそれまで眠っていたガン遺伝子(ガンになる潜在性を秘めた遺伝子)が突然目覚め、ガン遺伝子に変化します。

この突然変異で生まれた細胞がガン細胞と呼ばれるものです。

ガン細胞は本来の設計図にない異常なタンパク質をつくります。更に1回分裂するごとに2倍、4倍、8倍と倍に数を増やしていき、正常細胞ならば約50回分裂した後に死滅しますが、ガン細胞は「不死の細胞」となり無原則にとどまることなく異常増殖を繰り返すのです。

ガン(悪性腫瘍)の特徴

1、自律性増殖

ガン細胞は人の正常な新陳代謝の都合を考えず、自律的に勝手に増殖を続け止まることがない。

2、浸潤と転移

周囲にしみ出るように拡がる(浸潤)とともに、身体のあちらこちらに飛び火(転移)をし、次から次と新しいガン組織をつくってしまう。

3、悪液質(あくえきしつ)

ガン組織が正常組織の摂取しようとする栄養をどんどんと奪ってしまい、身体が衰弱する。

良性の腫瘍

良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、「浸潤と転移」、「悪液質」をおこすことはありません。

増殖のスピードも悪性腫瘍に比べるとゆっくりとしています。

臨床的には、圧迫症状をきたすことはありますが、外科的に完全に切除すれば再発することはありません。

部位別にみたガンと食生活との関連

1、食道ガン

男性に多く発生する。アルコールをたくさん飲む習慣がある地域ほど罹患率が高い傾向にあります。

飲酒と喫煙に関連が強い。一方、野菜や果物の摂取、おそらくは栄養素としてのカルテノイドやビタミンCが、食道ガンの抑制因子と考えられます。

2、胃ガン

塩分摂取量、特に高塩分食品の摂取量と相関する傾向にあります。

抑制要因としては、タマネギ、ニンニク、セレニウム元素(発ガン物質を解毒する際に働く酵素の重要な成分となっています。)の摂取などが示唆されています。

3、大腸ガン

赤み肉の摂取量の多い人にリスクが高いことが認められています。また、肥満やアルコールの摂取もリスクを上げることが示されています。

野菜類の摂取と定期的な運動が大腸ガン発生を抑制することが認められています。

4、肺ガン

喫煙を切り離して考えることはできませんが、遺伝的要因や食生活が大きな要因であることがわかってきました。

緑黄色野菜の摂取は、喫煙者においてリスクの軽減につながるものと考えられます。

ガンはもとをただせば1個の細胞から・・

ガン(悪性腫瘍)はもとをただせばたった1個の細胞の突然変異からはじまったものです。人間の体内では、毎日数百個のガン細胞が発生しているともいわれています。

誰もがガンになるリスクを抱えているといえますが、実際にガンにかかる人とかからない人、ガンで命を落とす人とそうでない人がいます。

この違いはどこにあるのでしょうか。

遺伝的な体質の違いなども当然考えられますが、私たちの身体に備わっている免疫などの防御機能の維持・増強に努めているかどうかの違いが大きいことも確かです。

食事、運動、睡眠、心の持ち方などに至るまで、日常の生活スタイルが免疫活性に大きく影響します。

バランスが取れているか、十分量を満たしているか、明るく前向きであるか、こうした面での諸々の差が明暗をわけるといってもよいのです。

免疫の強化

免疫とは、生体防御システムのことであり、ガンをはじめとする様々な病気の発症や進行を阻止するものです。

ガンを攻撃する体内の免疫細胞には、マクロファージ・NK細胞・T細胞・B細胞があり、それぞれの役割によって自己の免疫力を増強させ、ガンの成長や転移を抑制させています。

上記の免疫力を増強させる漢方薬の一部をご紹介いたします。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

疲れがあり、食欲も低下している方に良い。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

衰弱が一層すすんで胃腸の働きも弱り、貧血している方に良い。