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ストレスとは・・・

ストレスとは、ある原因によって引き起こされた心や体の変化のことです。

では、ある原因とはなんでしょうか?

ストレスの原因となる刺激をストレッサーといいます。これには、様々なものがあります。

人間関係であったり、天候の変化であったり、人間が生きていくうえで誰もがこの状況下にあると言ってよいでしょう。

人間の身体には、こういった刺激(ストレッサー)にたいして恒常性が備わっており、少々のストレスであれば自分で処理できる力があります。

しかし、ストレスの中にも”良いもの”と”悪いもの”があり、当然”悪いストレス”ばかり積み重なると体が悲鳴を上げることとなります。

それに伴い、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、様々な不快な症状に悩まされることとなります。⇒「自律神経失調症」

ストレス

西洋医学の治療

ストレスによって生じた病気には、カウンセリングや薬により治療していきます。

薬による治療(薬物療法)には、症状に応じて抗うつ薬・抗不安薬・睡眠導入剤等が使われます。

薬

漢方から見たストレス

漢方の考えの中に、「気・血・水」の理論があります。

気血水

この考え方は、体の中で「気」(生命エネルギー)・「血」(血液)・「水」(血液以外の液体)が一定のバランスで体の中を巡っていれば健康と考えます。

(但し、この「気・血・水」はそれぞれが独立した存在でなく、お互いが協力関係にあり、どこかの不調はやがて全てに影響します。)

”なんらかの理由により、それらの流れる量が不足してしまったり、流れが滞ってしまうことにより、身体のバランスが崩れ、病気となってしまう”と考えます。

特に「ストレス」は、「気・血・水」の中の「気」の流れに関係します。

身体が「ストレス」を感じることによって、「気」の流れに変化が表れて、それに伴い体に不調が表れます。

「気」の流れの滞り、すなわち「気滞」(きたい)による病変がこれにあたります。

また、精神的な要因により「気滞」を生じることを「肝気鬱結」(かんきうっけつ)といい、特に五臓六腑のなかの「肝」と関連が深いとして考えます。

漢方薬による治療

ストレスにより乱れた「気」の流れを整えたり、不足した「気」を補う漢方薬を使い「気」のバランスを立て直していきます。

また、その方の症状と体質により使うお薬が異なってきます。

代表的な処方としては、「四逆散」(しぎゃくさん)、「柴胡加竜骨牡蠣湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)、「加味逍遙散」(かみしょうようさん)、「小建中湯」(しょうけんちゅとう)などがあります。(この他にも様々な処方がありますので、一度ご相談ください。)

漢方薬の効果については、最近の研究で、過敏性腸症候群などの心身症(ストレスによて生じる体の病気)に有効との報告もでています。